バージニア州知事選で共和党の勝利、脱トランプ化の兆し=米政治学者

米バージニア州の州知事選で共和党の候補者、グレン・ヤンキン氏が勝利宣言した。この勝利により、ドナルド・トランプ元大統領の支援が極めて必要とされるかについて、共和党内部の見方が変化する可能性が高い。サフォーク大学(米マサチューセッツ州)のケネット・コスグローヴ教授がリアノーボスチ通信の取材に応じた中でコメントした。
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コスグローヴ教授は取材の中で次のように発言した。

ヤンキン氏はそのスタイルや個性の点において、それほどドナルド・トランプ氏とは似ていない。ある程度は共通の文化的問題に取り組んでいたとはいえ、2020年時点のトランプ氏よりも「マーケット」をより良く読んでいる。

ヤンキン氏は暫定結果を受け、すでに勝利宣言を表明した。バージニア州は長年にわたって民主党の支持基盤で、共和党が勝利したのは2009年以降初めて。2021年は全米レベルの選挙が予定されていないことから、専門家らはこの州知事選を政治情勢の指標として分析している。
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ヤンキン氏は選挙運動中、水面下でトランプ氏の支援を受けてきたものの、その影響を思わせないよう努力してきた。バージニア州知事選の選挙結果が確定するにはさらに数日かかる模様。
教授によると、共和党内ではこの選挙結果を踏まえ、トランプ氏を利用することはある程度は必要だとしても、党全体で必要とするものではないとの見方に移行する可能性が高いという。
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