ブルミストロワCEOは会議の中で次のように発言した。
もう一度繰り返します。私たちは記録的安値にも記録的高値にも関心を持っていません。後者の場合、欧州では天然ガスの需要が低下し、これが生産者・供給者である私たちの利益に矛盾することは明白です。
会社側は故意に天然ガスの価格を引き上げているという批判に晒されているという。こうした事態を受けて、 ガスプロム社の幹部らは欧州市場における安定と予見性が重要であるとし、会社側と提携企業の取引が順調に進むことに関心を示した。
ブルミストロワCEOによると、2020年度は天然ガスの価格が低下し、その際もガスプロム社が価格を故意に引き下げたとして非難されたという。今度は状況が180度変化し、ガスプロム社が価格高騰で非難される立場に置かれている。
メディアではロシアによる陰謀説が飛び交っているものの、欧州のパートナーやクライアントはガスプロム社に抗議の態度を表明していない。
ガスプロム社によると、欧州で掘削された天然ガスの量は前年比で100億㎥も低下したほか、ロシア以外から欧州市場に供給される天然ガスの量も減少したという。一方、ガスプロム社は欧州市場への供給を前年比で拡大させており、価格高騰に加担しているという批判は理に適っていないと会社側は主張している。
欧州では夏の終わりから秋の初めにかけて天然ガスの価格が高騰した。8月上旬の先物価格は1000㎥あたり555ドルだったのに対し、9月下旬には2倍にまで膨れ上がった。そして10月6日には史上最高値となる1937ドルに達し、その後は徐々に価格が低下したものの、レートは高止まりが続いている。3日の取引終了時点で先物価格は17.5%上昇し、950ドルに達していた。
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