同サイトは、ガソリンやディーゼルオイルで動く水上バイクは、大気汚染や気候変動の大きな原因と指摘。また、ストックホルム市の船舶だけで、スウェーデンの首都の全公共交通機関が排出する温室効果ガスの50%を占めているという。そのため、水上交通の開発に際してはますます水素ガスエンジンが使用されるようになっている。スウェーデン企業「Green City Ferries AB」と「Echandia」は、ニュージーランドの「Teknicraft」社とイタリアのスタジオ「Studio Sculli」のデザイナーと合同で、世界初となる水素ガス使用の高速双胴船「Beluga24」を開発した。
双胴船「Beluga24」の船体はカーボンファイバーで作られ、バッテリーと、「Echandia」社の水素燃料で起動する発電設備を備えている。こうした設計では水素の使用は標準的なものと比べて少なくてよく、大幅な軽量化に成功している。また、同船には、走行時の空気抵抗を下げる特殊な翼が設置される。「Beluga24」は、2022年秋からストックホルムで商用輸送のために使用されることが予想される。
通信社「スプートニク」は以前、エストニアがゼロ・エミッションの市営交通機関を開発していることを紹介した。同国では世界初となる水素燃料で起動する無人運行バスが登場することになる。
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