オバマ氏は、2015年の「パリ協定」締結以来、目に見える進歩を遂げてきたと述べた。一方で、「個人としても、国家などの共同体としても、我々がやっていることはまだまだ少ないというのが事実。こうした危機と戦うための十分な措置が講じられておらず、我々はもっと多くのことをしなければならないだろう」と指摘した。
オバマ氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と中国の習近平国家主席がCOP26を欠席したことに失望を表明した。ロシアと中国の国家としての気候変動対策については「緊急性が危機的なほど欠如しており、現状を維持しようとする意思が示されている」と主張した。
また、オバマ氏は、パリ協定から離脱した後任のドナルド・トランプ氏や共和党の立場を批判した。同時に、バイデン政権が気候変動対策として5550億ドル(約63兆円)の支出を割り当てることについて確信を表明した。
COP26は、グラスゴーで10月31日に開幕した。会期は11月12日まで。約200カ国の代表団が会議に出席している。「パリ協定」の下で温室効果ガス削減を進めるためのルールブックなどを巡る交渉が本格化している。
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