そのうちの約4万5000羽は、渡り鳥の中でも最大級とされるペリカンが占める。お腹を空かせたペリカンが養殖魚を食べてしまわないよう、養殖業者は解決策として貯水池で餌を与えている。安全な場所で餌を与えることで、人間とペリカンとの間の軋轢を最小限に抑えられるほか、ペリカンは危険を伴う移動を続けることができる。イスラエル自然保護協会の推計によれば、5億羽にのぼる渡り鳥のうち、約半数は捕食や電線による感電などの理由で旅の途中で命を落とすという。