サミットに出席した米国のバイデン大統領は、会合への出席を見送った中国の指導者、習近平氏を厳しく非難した。バイデン大統領の発言を引用し、同紙は、「明らかな理由によって世界のリーダーの新たな役割を確立しようとする中国は、サミットに出席していない。全世界が注目している最重要課題は気候問題であるが、彼らはこの問題を避けている。今後、リーダーとしての資質があるのか、どう証明するのだろうか」と報じた。
すぐさま中国政府は、米国の指導者の批判に反応した。同紙は、中国外務省の汪文斌報道官を引用し、「行動は言葉よりも雄弁に語る。気候変動へ対応するためには、我々には、空疎な言葉でななく、具体的な行動が必要だ。中国は気候変動問題に対する現実的な措置を講じている」と報じている。
中国政府に対する米国政府の戦略は、あらゆる分野における厳しい競争を想定しているが、紛争は回避しようとしている。しかし、両国関係の緊張はエスカレートが続いている。たとえば、中国は台湾沿岸に自国軍を増強しており、バイデン政権は中国企業から太陽光電池の輸入を禁止している。米国高官によれば、この電池は強制労働によって製造されているという。報道によれば、このように気候変動への対応義務に関する論争は、米中間の「新たな緊張の高まり」の原因となり、緊迫した米中の国際関係を示しているという。
また、ザ・ヒル紙は、一連の専門家の見解を紹介している。彼らは、G20とグラスゴーの気候サミットへのロシアと中国のリーダーの欠席は、今日、世界的なガバナンスが、イデオロギー的な対立を避け、協力することを求めているという、深刻な警告となる必要があると考えている。
バイデン大統領は、今年の年末までに中国の指導者との初のバーチャル会議の開催を予定している。同紙によれば、バイデン政権は、この会談で、中国政府にどのように対抗し、同時に、相互利益となる分野でどのように協力するか、問題の回答を見出すことを期待しているという。
関連ニュース