パンデミック直前の2019年12月に日本の心理学者が日本国民2274人を対象としたオンライン調査を実施した。この調査は、2020年に2回、2021年に1回繰り返された。調査参加者は精神的症状に関する質問に答える必要があり、それにもとづき精神症状を「うつ病」「アルコール」「社会的孤立」「一般的な精神的負担」の4つのグループに分類した。
調査の結果、アルコール問題を除くすべての症状が、パンデミック中に悪化したことが判明した。
研究者によれば、パンデミックの深刻な心理的影響は、まさに社会的孤立に起因するいう。感染拡大による社会不安やインターネット依存症は、社会的孤立を招き、それがまた社会不安やインターネット依存症を助長すると、熊本大学大学院生命科学研究部の朴秀賢準教授は強調する。この悪循環を断ち切ることができるのは、生のコミュニケーションだけだと指摘がされる。
また、研究者は、一般的に男性よりも女性の方がパンデミックに対する心理的な抵抗力が強いと指摘する。
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