カナダ北東部・マニトバ州に面するハドソン湾沿岸部は、ホッキョクグマにとって貴重な狩場だ。その沿岸部で先月28日、1頭のホッキョクグマが歩く姿が撮影された。
しかしそこは、オオカミが生息する場所でもある。オオカミの群れが暮らすエリアに、ホッキョクグマは足を踏み入れたようだ。
最初、3匹のオオカミがホッキョクグマの後を追っていたが、その数は徐々に増加。しかしホッキョクグマは怯むことなくオオカミを威嚇する。
数分後、オオカミたちはクマが自分たちには狩ることができないと判断したのか、ついに降参。クマは無傷で立ち去っていった。
撮影者によると、オオカミは通常、怪我や死亡のリスクが高いことからホッキョクグマを狙うことはないという。それ故に今回の3匹の行動は非常に珍しく、興味深いと評している。