研究者らは、大気を汚染する微粒子の60%が、1つの窒素原子と4つの水素原子を含んだ化合物のアンモニウムであることを発見した。この研究は、アンモニウムが輸送の際に排出される窒素酸化物以上に、人体に有害な物質であることを示しているとタイムズ紙は報じている。研究者の調査によれば、アンモニウム微粒子は自在に人間の肺に浸透することでさまざまな疾病の原因となり、毎年、数千人の命を奪っているという。
同様に英国の研究者らは、農業活動の中でもっとも排出されているのがアンモニウムで、その割合が90%に達していることを明らかにした。タイムズ紙によれば、生態学者らの当初の努力は主に輸送によって排出される窒素酸化物の削減に向けられていたが、英国の研究者らの新しい研究は、大気中に排出されるアンモニウム粒子の削減に集中する必要があることを示している。報道によれば、英国の研究者らは、アンモニウムの削減は、より効率的な肥料の使用によって達成することができ、また、家畜の排せつ物のよりより処理によって可能となると考えている。
通信社「スプートニク」は以前、人間の生命と健康に対する大気汚染の有害性について報じている。たとえば、大気中の有害物資の堆積により、毎年、600万件の早産が発生している。
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