アイルランドのトリニティ・カレッジと中国の浙江大学がドイツと米国の研究者とと もに行った調査で、中国の68の王朝のうち62の崩壊前夜には少なくとも1つの火山が噴 火を起こしていたことが明らかになった。
科学者らはまた、火山活動の役割を社会的ストレスの他の要因と組み合わせて評価 し、王朝の崩壊前夜の軍事行動の活性度を分析した。その結果、火山活動による気 候の変化の深刻度と、当時の社会が抱えるストレスのレベルに関連性を編み出した 。
研究チームの一員のジョン・A・マシュー氏は「大きな不安定を抱える状態ではわずか な火山噴火も王朝崩壊のきっかけになりうる」と結論づけている。
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