研究者らは、77人の母親から母乳のサンプルを集めて分析した。それによると、47人が新型コロナウイルスに過去に感染し、残りの30人はワクチン接種を受けていた。前者のグループは母乳中にIgA抗体価が高く、後者のグループはIgG抗体が多く含まれていた。
共同研究者のブリジット・ヤング氏は、「抗体の濃度を測定することと、その抗体が機能してウイルスを中和できることは全く別のことだ」と指摘している。
今回の研究によると、集められた母乳のサンプルの60%がワクチンの1回目の投与後に、85%が2回目の投与後に抗体による中和活性を示している。
この研究論文では、「これらを総合すると、母乳で子育て中の母親が新型コロナウイルスに感染または免疫を獲得した場合、母親が子どもをウイルスから守る可能性があることが確認された」と述べられている。
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