ブリンケン国務長官、ロシアの対衛星システム実験を非難 宇宙の安全保障に脅威をもたらした

米国のブリンケン国務長官は15日、ロシアが実施した対衛星システムの実験について、宇宙空間への兵器配置に反対するというロシアの主張に矛盾していると指摘した。
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ブリンケン氏は「ロシアは、宇宙への兵器配置に反対すると主張しているが、その無謀かつ無責任な行動で、宇宙環境の長期的な持続性とすべての国による宇宙利用を脅威にさらそうとしている」と発表した
ブリンケン氏は、ロシアが実施した実験によって1500個のスペースデブリと呼ばれる破片が軌道上に発生し、「今後数十年にわたって、国の安全保障や経済、科学に不可欠」な衛星や宇宙物体が脅かされることになると指摘した。
米国務総省のカービー報道官も15日、ロシアの実験について、無責任な行動だと非難した。
米航空宇宙局(NASA)のネルソン長官は、ニューヨーク・タイムズのインタビューで、現在ロシアの首都モスクワにいるNASAの職員たちがロシア側と実験について協議する予定であることを明かにした。
 ロシアのラブロフ外相は、米国の声明は偽善的だとし、米国は根拠のない非難をする代わりに交渉の席につき、宇宙空間の兵器に関する懸念について話し合うべきだと指摘した。
15日、国際宇宙ステーション(ISS)の近くをスペースデブリが1時間半の間隔で数回通過した。ISSに滞在している宇宙飛行士たちは、ISSにドッキングしている宇宙船「ソユーズMS-19」と「クルードラゴン」に避難した。
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