福島第一、処理水放出口付近のトリチウム濃度は30ベクレル/リットル超=東電

東京電力は、福島第一原子力発電所で発生するトリチウムを含む処理水を海洋放出に関し、評価結果を公表した。放出に向けて設置する海底トンネルの出口付近では濃度が1リットルあたり30ベクレルを上回る可能性もあるという。
この記事をSputnikで読む
一方で、この濃度は日本政府(6万ベクレル/リットル)や世界保健機関(1万ベクレル/リットル)が定めた飲料水基準)を大幅に下回る。さらに高濃度区域そのものは放出口付近の30キロ水域に限定される。それ以外の水の数値は他区域から採取されたサンプルと変わらないと東電は強調している。
福島汚染水の海洋放出の被ばく影響 東電のシュミレーション結果は「極めて軽微」
日本政府は今年4月13日、福島第一原発の大量の処理水を海洋放出する方針を決めた。日本政府は、海洋放出する処理水には放射性物質が除去されているが、トリチウムは残るとしている。海洋放出までの準備には約2年を要するという。
現在、福島第一原発敷地内のタンクには125万トン超の処理水が蓄積されている。段階的に30年間かけて海洋に放出する予定。IAEA(国際原子力機関)は放出プロセスを連続的に監視するとしている。また海洋放出に向けて延長1キロの専用海底トンネルの建設が予定されている。
関連ニュース
IAEA専門家が日本に到着 福島第一原発の処理水放出に向けた準備を評価へ
福島原発 水産物への影響IAEA調査 仏独韓の3国も参加
コメント