研究者らは、MEDLINE(Ovid)、パブメド、ウエブ・オブ。サイエンス、コクランライブラリーといった生命科学のオンラインデータベースから2021年5月までに収集されたたデータをもとに、2型糖尿病患者の減量と寛解のための食事療法の効果に焦点を当て、過去に行われた19件のシステマティックレビューの分析を行った。
分析の結果、最大の減量効果が得られる食事法は、高カロリーの自然食品を摂取する代わりに、代用品を使った超低カロリーダイエットであることがわかった。例えば、1日830キロのカロリー制限を12週間続けた後、比較的低脂肪、高炭水化物の食事をした場合、1年後の寛解率は46~61%になったのに対して、単純な低炭水化物ダイエットでは、寛解率は4〜19%と極めて低かった。通常の食品をすべて低カロリー食品に置き換えると、その割合はさらに高くなった。
研究者らは、持続的に体重を減らすにはカロリー消費量が摂取カロリー量を常に上回っていなければならず、脂肪と炭水化物の比率に関係なく、低カロリー食が最も適しているとしている。
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