長谷川さんが名誉センター長を務める「認知症介護研究・研修東京センター」によると、長谷川さんは今月13日、都内の医療機関で老衰のため息を引き取ったという。
長谷川さんは1974年、テスト形式の認知症診断「長谷川式簡易知能評価スケール」を開発。改訂版は現在も日本国内の医療現場で広く使われている。
80代半ばまで現場で診療を続ける傍ら、2004年には厚生労働省の検討会にも委員として参加し、「痴呆」という用語を「認知症」に変更することに貢献した。
2017年には認知症との診断を受け、のちに公表。その後も認知症への理解を深めるため、各地で講演を行うなど精力的に活動していた。