研究では、英国で10月に拡大し始めたと報じられたデルタ株から派生した亜型「AY.4.2」が特に注目された。
研究チームは、10月19日から11月5日までに行われた10万112人のPCR検査の結果を分析した。検査では1399人が陽性だった。さらに「デルタ株」とその亜型が841人から検出され、そのうちの約12パーセントをAY.4.2が占めていた。
AY.4.2の感染者のうち、嗅覚や味覚の喪失または変化、咳などの新型コロナウイルスの典型的な症状が出たのは33%にすぎなかったことがわかった。
研究論文の共著者クリストル・ドネリー氏は、このような特徴は、明るいと同時にネガティブでもある可能性があると強調した。同氏によると、咳が出ない場合、唾液の飛沫によるウイルスの拡散を減らすことができるが、その一方で、一般的に人々は症状が出てから検査を受けるため、無症状感染は逆に発生率を高める恐れがあるという。
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