米諜報組織、ロシアがウクライナに間もなく「侵攻」すると同盟国に警告=NYT

米国の諜報組織は同盟国に対し、ロシアによるウクライナ領侵略を阻止する上で残された時間は限りなく少ないと警告した。米紙ニューヨークタイムズ(NYT)が米国、および欧州の政府要人による証言をもとに報じた。
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米国の政府関係者によると、ロシアはウクライナとの国境付近に結集させた部隊について、「どうするかまだ決定していない」態度をとっているものの、米国はこの問題について極めて深刻に考えているという。NYTの報道には次のように記されている。
米諜報組織の上層部は同盟国に対し、ロシアがウクライナで軍事行動を開始することを阻止する上で残された時間は限りなく少ないと警告し、モスクワを封じ込むべく、軍事的経済的制裁の準備に向けて欧州諸国が合衆国に協力するよう呼びかけている。
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NYT紙によると、アブリル・ヘインズ国家情報長官は今週ブリュッセルを訪問し、ロシアがウクライナに軍事侵略をする可能性について北大西洋条約機構(NATO)の大使らに通達したという。NYT紙の消息筋によると、 ロシアを巡る懸念は高まっており、最も重要な「短期的脅威」として議論されているとのこと。
ウクライナ政府、及び欧州各国はウクライナとの国境付近に集中したロシア軍による攻撃的行動が頻発しているとして懸念を表明している。
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先に英紙ミラーが消息筋による証言をもとに報じたところによると、英国はロシアが軍事侵攻を予定しているという懸念から、ウクライナに最大600人規模の特殊部隊を派遣する用意を示している 。これに対し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はロシアがあたかもウクライナへの侵攻を計画しているという主張は荒唐無稽であると表明していた。また、ロシア側には自国内で部隊を自由に展開する権利があると発言し、ウクライナとの国境付近に部隊が集結しているという米国側の懸念に反発した。さらに、ロシアはウクライナ国内における紛争の当事国ではないと一度ならず主張してきた。
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