国務省が議会に提出した報告書では、「ノードストリーム2」建設に関わる船舶2隻とロシア関連企業「トランスアドリア」について言及されている。同社は制裁の対象となり、同社の船舶「マーリン」は資産凍結の対象となった。制裁対象となったもう一隻の船名は明らかになっていない。
ブルームバーグによると、米当局はトランスアドリア社がキプロスで登記されたロシアのダミー会社とみている。
ブリンケン国務長官によると、米国は「ノードストリーム2」に関連する制裁を8つの団体あるいは個人と、それらに属する船舶17隻に科したという。
「ノードストリーム2」は、ロシア沿岸からバルト海を経由してドイツに至る天然ガスのパイプライン。2本のパイプラインで構成され、天然ガスの年間輸送量は550億立方メートル。「ノードストリーム2」の建設は9月に完了している。
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