ウクライナのエネルギー危機は政府高官の仕業=元首相

ウクライナにおけるエネルギー危機は政府高官らの手によって故意に引き起こされた。これらの高官はしかるべきタイミングで地下の貯蔵庫にガスをすることなく、また石炭ほ備蓄も確保しなかった。ウクライナのユリヤ・ティモシェンコ元首相がこのように表明した。
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ティモシェンコ元首相はウクライナ24の番組に出演した中で、次のように発言した。
この危機は故意に引き起こされました。私は国をこのような状況に陥れたチームの担当者を知りたいものです。誰がガスを備蓄せず、石炭を確保せず、冬季の安定した期間を完全な混乱に陥れたのでしょうか。今や政府高官はエネルギー危機だと騒いでいますが、彼らこそがこれを引き起こしたのです。そして今、彼らは何をしているのでしょうか。彼らはベラルーシを前に跪いて、臨時の供給をお願いしているのです。仮にマイナス10度を下回る日が2週間も続けば、 本当に深刻な問題となります。ですから、私はエネルギー危機は生じていると言いたいのです。
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ティモシェンコ元首相によると、本来ウクライナでエネルギー危機は発生するはずがないという。その理由として、ウクライナ国内でもう天然ガスの掘削は行われているほか、近隣諸国と比べてウクライナは天然ガスの貯蔵庫がおよそ380億㎥分も確保されているという。これはウクライナが消費する1年分の天然ガスに相当する。
先に「野党プラットフォームーー命のために」のビクトル・メドヴェチュク政治評議会長はウクライナでエネルギー危機が発生し、住民や企業に必要な電源を供給できない状況にあると指摘していた。
ティモシェンコ氏もこれまでにエネルギー危機が発生していると指摘し、エネルギー分野における非常事態を宣言する必要性を主張してきた。
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