アフガニスタンの活動家が指摘 タリバンの権力奪取の主な原因は汚職にある

アフガニスタン国内の汚職がタリバンの権力奪取において重要な役割を果たした。リア・ノーヴォスチ通信に汚職問題を専門とするアフガニスタンの活動家、ワヒドゥラ・アジジ氏が語った。
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同氏は、「アフガニスタンで内乱が始まるまでは、汚職は非常に否定的影響として認識されていたが、この20年間で、アフガニスタン人たちが斡旋に対する見返りの提供をはじめたことで、汚職は醜悪な本姓を現した」と指摘した。
アジジ氏は、前政権時には、公共サービスを利用する人たちは、そのサービスがたとえ市民に無償で提供されていたとしても、サービスに対し支払いをしなければならないと理解していたと語った。
米国ブラウン大学のプロジェクト「Costs of War」によれば、米国はアフガニスタンに2兆2600億ドル(約259兆7700億円)を支出している。
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アジジ氏は、汚職の主たる原因は、米国の投資をめぐるアフガニスタン人の争いにあり、誰もが富を手に入れようとしたことにあると見ており、アフガニスタンに巨額が提供されたが、「それを管理するメカニズムが存在しなかった」と考えている。
同氏によれば、戦争で引き裂かれた国へのこうした投資は、アフガニスタンにおける米国の政策の「致命的な過ち」となったという。
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