ベルタ通信によると、ルカシェンコ大統領は25日に憲法委員会、および憲法改正案作業グループとの共同会議に出席した中で次のように発言した。
彼ら(米国人)はこれらの哀れな移民や、この状況を利用している。彼らはNATOを巻き込もうと、すでに露骨に発言しているではないか。では、NATOは何を意味するか。これは戦争勃発だ。彼らは私たちを挑発している。これは欧州には不要な行為だ。欧州はそんなことを求めてはいない。欧州は戦争を望んでいない。では、誰に戦争が必要なのか。それは米国人だ。
このようにルカシェンコ大統領は発言した。また、米国は「他人の手を借りて戦争する」ことを好むとも発言した。
彼らは安全なところにいながら、我々が殺し合い、経済を衰退させることを目的に武器を出荷しているのだ。彼らは再びドルを持ち出し、大量に印刷し、我々を助けたいのだと言ってやって来る、そして米国一色になるのだ。大局的にみれば、すべてはそういうことなのだ。これを彼らはポーランド、バルト三国、ウクライナの手でもって実現しようとしているのだ。
またルカシェンコ大統領は露米関係についても言及した。
彼らはモスクワへの接近を目指している。そのうえで、このバルコニー(ベラルーシ)が邪魔で切り落とす必要があり、だから実際に切り落とそうとしているわけだ。
ルカシェンコ大統領はロシアのウラジーミル・プーチン大統領とともに状況を分析しており、ベラルーシ周辺で発生してる情勢については共同で対応する姿勢を示した。
これは全て彼ら(ロシア)に仕向けられたことなのだ。ウクライナとベラルーシがいるのだから、どうやって接近するか。ウクライナで何が起こったかは皆さんが知る通りだ。ベラルーシは抵抗できている。
またポーランド政府は移民危機の問題を持ち出すことで、国内の問題やEUとの対立から国民の目をそらそうとしているとも指摘した。ポーランドでは国内法がEUの定める法律よりも下位にあることが問題となり、EUからの離脱問題が報じられていた。
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