研究チームは、認知症の兆候がなかった高齢者227人の健康状態を126カ月にわたって観察し、コーヒーが認知機能低下の予防にプラスの影響を与えることを明らかにした。
記憶障害がなく、研究開始時にコーヒーを頻繁に飲んでいた高齢者は、アルツハイマー病に進行することが多い軽度認知障害を発症するリスクが低かった。
またコーヒーは、アルツハイマー病発症の主な原因と考えられているアミロイドβの蓄積を妨げた。
一方、コーヒーは、脳の灰質や白質の萎縮の程度や、長期記憶の形成を司る海馬の体積の減少には一切影響を及ぼさなかった。
研究チームは、さらなる研究が必要としたうえで、現在のデータはアルツハイマー病の予防におけるコーヒーの利点を示していると指摘している。
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