米ワシントン大学の研究者らは、新型コロナウイルスと闘う母親の免疫力が活性化すると、胎児自身が持つ免疫力が、発達中の神経系に悪影響を及ぼすと論文で結論づけている。研究者らが感染していない新生児の臍帯血を分析したところ、免疫細胞の濃度が高まっていることが分かった。これは、脳の形成に重要な調節機能のバランスを崩すことになり、神経系が発達する上で非常に危険な状態だという。研究者らによると、新型コロナウイルス感染による悪影響はワクチン接種でしか回避できないため、妊娠前に接種した方が良いという。