オースティン国防長官はカリフォルニアで開かれた記者会見で次のように発言した。
中国の人民解放軍は急速に核能力を拡大させており、ここには2030年までに核弾頭を1000発にまで拡大するほか、核弾頭の発射装置の近代化、初期段階における三元戦略核戦力(大陸間弾道ミサイル、弾道ミサイル搭載潜水艦、巡航ミサイル搭載戦略爆撃機)の開発も含まれる。
ロシアと米国を対象とした新戦略兵器削減条約は中国に適応されていない中、露米は各国とも核弾頭の数が1550発に制限されている。現在、中国には数百発の核弾頭があるとみられている。
また、米国は「一つの中国」の原則を支持しているものの、台湾の防衛力拡大に協力し、台湾に対する武力行使の試みに対抗する姿勢があることも強調した。
なお、アジア太平洋地域で中国を意識した北大西洋条約機構(NATO)の類似組織を構成する予定はなく、中国との新冷戦も望まない姿勢も強調した。その上で「米国と中国の間での二者択一は要求しない」と関係各国に向けて発言した。
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