新型コロナウイルス

オミクロン株出現に関する新仮説 研究者が発表=ブルームバーグ

研究者らは、新型コロナウイルスのオミクロン株は、ヒトから動物に感染した際に出現し、すぐにその動物に適応し、その後ヒトへ感染したという仮説を検討している。米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院のシフリレ・モヨ氏がブルームバーグで語っている。
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モヨ氏は、「短期間にこれほど多くの変異が形成された理由は、まだ解明されていない。従来の変異株『アルファ株』、『ベータ株』は、時間の経過とともに変異が蓄積されていることが分かる」と述べている。同氏は、オミクロン株を最初に発見した研究者。
モヨ氏は、オミクロン株が世界中で急速に感染拡大していることが気がかりだと述べている。同氏によると、この変異株が独自の変異パターンを蓄積しているようにおもわれるという。
2021年11月末、南アフリカ共和国で新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスB.1.1.529が発見され、変異の種類が32と著しく多いことが確認された。世界保健機関(WHO)はこれをオミクロンと命名し、感染リスクが「極めて高い」ことから「懸念される変異株」に分類している。オミクロン株が既存のワクチンによる免疫を回避するかどうかは現時点では不明。ロシア国立ガマレヤ研究所、ファイザー、バイオエヌテックモデルナの各社はすでにオミクロンに対抗するワクチン開発に着手している。
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