この間、WHOは、新しい変異種による死亡事例は今のところ確認されていないと発表している。
テレビ局CBSのインタビューに、バンケルコフ氏は、「当初のデータでは基本的に『オミクロン株』の感染者の軽症化が示されているが、そう言い切るのは時期尚早だ」と強調した。
また、同氏は、軽症であっても入院患者数は増加する可能性があり、多数が入院することで死者数が増加に転化するおそれがあると警告した。
これよりも前、世界保健機関(WHO)が緊急会合を開き、南アフリカで発見された新型コロナウイルスの新たな変異株を「懸念される変異株」に指定することを決定した。
WHOは、この新しい変異株「B.1.1.529」をギリシャ語のアルファベットにちなんで「オミクロン株」と命名した。世界医師会のフランク・ウルリッヒ・モントゴメリー議長は、「オミクロン株」がエボラウイルスに匹敵する危険性を持ち、「デルタ株」同様に感染力があり、すでに全ての大陸で確認されていることに懸念を示している。