東京栄養サミット2021は、世界の栄養不良の改善に向けた国際的な取組を促進する国際会合で、慣行ではオリンピック・パラリンピックのホスト国が開催する。今回の開催は3度目で日本の厚生労働省が主催し、各国政府、国際機関、学術機関、市民社会、民間企業などの幅広い関係者の参加のもとで健康、食、強靭性、アカウンタビリティ、財源などのテーマ別の議論を経て、国際社会の行動の方向性を定め、栄養分野の資金的・政策的コミットメントを発表することで、世界の栄養改善に向けた取組をリードすることを目指す。
NHKの報道によれば、岸田首相は、新型コロナの甚大な影響も手伝い、重度の栄養失調児の数が1360万人増加した事実を指摘し、今後3年間で各国や地域に対し、28億ドル(3000億円以上)の支援と、科学技術も活用した持続可能な食料システムの構築に貢献する考えを示した。またオミクロン株の拡大から喫緊のワクチン需要があるアフリカ諸国に対し、1000万回分をめどにワクチンを供与すると表明している。
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