左派リベラル的価値観に対する世界各国の見方

フランスでもっとも長い歴史を持つ世論調査センターIFopは、欧州における新たな左派リベラル的価値観に対する考え方について調査を行った。世論調査は2021年の11月24日から26日にかけて、フランス、英国、ドイツ、米国で実施された。
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世論調査には18歳以上の回答者4,010人が参加した。各国の内訳は以下の通り。
フランス:1,010人
英国:996人
ドイツ:1,003人
米国:1,001人
標本の抽出は性別、年齢、地域別に行われた。
最大の標本誤差は3.1%、信頼区間は95%。
1. 米国で広がっている「キャンセル・カルチャー」という現象は、問題のある失言や侮辱的な失態によって、有名な人や集団、組織を公の場から排除しようとする世論の動きである。あなたは「キャンセル・カルチャー」の広まりを支持しますか?

フランス (%)

ドイツ (%)

英国 (%)

米国(%)

支持する

33

29

27

33

支持しない

38

49

49

50

分からない

29

22

24

17

総じて、いずれに国においても、「キャンセル・カルチャー」には否定的である人が多い。しかし、異なる社会的集団の間で、考え方には大きな相違がある(国別のファイルを参照)。
米国、英国、ドイツでは、ほぼ同じ割合の回答者(米国で50%、英国で49%、ドイツで59%)が「キャンセル・カルチャー」に反対すると答えている。
フランスの状況は異なっており、支持しないと答えた人の割合はかなり低く(38%)、分からないと答えた人の割合は高い。
2.現在、米国のメディアでは、「批判的人種理論」についての言及がますます増えている。この理論では、人種主義というものは個人の偏見の産物だという考えが基礎となっているだけでなく、法的そして政治的な社会規範に組み込まれており、修正が求めらている。この理論については、民主主義をよりよくするものだと考える者もいれば、一方で、この理論によって、人が、「人種」によって人に対する態度を変えるようになるため、民主的なものではないと確信している者もいる。あなたの立場はこのどちらの考えにより近いですか?

フランス(%)

ドイツ (%)

英国 (%)

米国 (%)

「批判的人種理論」は人種によって人の態度を変えさせるものであり、民主的なものではない

45

54

44

53

「批判的人種理論」は民主主義をより強固なものにする

16

24

19

27

分からない

39

22

37

20

総じて、いずれの国においても、「批判的人種理論」を認めると答えた人の割合はかなり低く、16%(フランス)から24%(ドイツ)であったが、国別に詳しく見ると、その考えには大きな相違がある(国別のファイルを参照)。
2021年9月、高等裁判所は、16歳以下の子どもに、性的成熟を抑制するための治療に対するインフォームド・コンセント(同意)を示す権利を与えるとした決定を下した。この治療は性別適合手術の際に用いられるものである。あなたはこの裁判所の決定を支持しますか、それとも反対ですか。

フランス (%)

ドイツ(%)

英国 (%)

米国 (%)

支持する

27

34

30

36

支持しない

52

48

52

48

分からない

21

18

18

16

総じて、いずれの国においても、決定を支持しないという人の割合が、支持するを上回った。
支持すると答えた人の割合がもっとも高かったのは米国で、3分の1以上(36%)、ついでドイツが34%となっている。いずれの国においても、支持しないと答えた人の割合は半数を超えている。分からないと答えた人の数は、フランスがもっとも多かった。
3.あなたは学校の教育過程などに、同性カップルに関する情報を組み入れることを支持しますか。

フランス(%)

ドイツ (%)

英国 (%)

米国(%)

支持する

48

64

52

42

支持しない

34

27

33

43

分からない

18

9

15

15

総じて、米国以外のいずれの国においても、支持するが支持しないを上回った。
支持しないと答えた人の割合がもっとも高かったのは米国(43%)であるが、支持しない人の割合と支持する人の割合(42%)はほぼ同等であった。
支持すると答えた人の割合がもっとも高かったのはドイツで、64%に上った。支持しないと答えた人は27%ともっとも少なく、また分からないと答えた人も9%ともっとも割合が少なかった。
4.あなたは性別適合手術に関する情報を、学校の教育課程に組み入れることを支持しますか。

フランス (%)

ドイツ (%)

英国 (%)

米国 (%)

支持する

41

53

39

40

支持しない

42

37

44

48

分からない

17

10

17

12

このような情報を学校教育過程に組み入れることについて、支持する(53%)が支持しない(37%)を上回ったのはドイツだけである。
フランスでは支持すると支持しないがほぼ同じ割合であった(支持するが41%、支持しないが42%)。
英国と米国では支持しないと答えた人の割合が、支持すると答えた人の割合を上回った。英国は支持しないが44%、支持するが39%、米国は支持しないが48%、支持するが40%であった。
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