国際テニス連盟会長 中国での大会実施を継続する考え

中国の元副首相から性的関係を強要されたと告白した同国の女子テニス選手、彭帥さん(ポン・シュアイ)が消息不明となっている件で、国際テニス連盟(ITF)のデービット・ハガティ会長は「(中国の)10億人を罰することはしたくない」と述べ、同国での大会実施を継続していくとの考えを示した。BBCが報じている。
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これよりも前、女子テニス協会(WTA)は、彭帥さんの問題をめぐり中国での全ての大会を中止すると発表している。
ITFのハガティ会長は、BBCの取材に対し、この問題の調査を望んでおり、解決を導くための働きかけを行っていくと強調した。その一方で、ITFはテニス競技を国際的に総括する団体であり、草の根を発展させることは責任の一つだと語った。
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ハガティ会長は、「我々は(中国の)10億人を罰したいとは思っていない。当面は中国で開催されるジュニアとシニアの大会を引き続き実施する」と述べた。
時事通信によると、ドイツのトップ選手らが組織する「アスリート・ドイツ」は6日、国際オリンピック委員会に対し、彭さんの身の安全を証明し、独立した調査を行うように要求した。
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