もっとも高い都市にはイスラエルのテルアビブが選ばれた。同都市は1年で5位から1位にランキングを上げた。ABCが報じた。
世界の各都心の生活費の概要をEIUが調査した。専門家らは、世界の173都市で200の商品とサービスの価格を比較した。リストは食品と公共サービス、交通手段、その他が対象とされた。
EIUは、現在、イスラエルの通貨シュケルが非常に強いと指摘。このことが地域の価格を非常に高いものにしている。しかし、イスラエルの平均的な価格の高騰は十分に穏やかで、わずか1.6%でしかなかったが、10分の1の商品価格が急激に値上がりした。
特に、食料品と交通費、アルコール類が値上がりし、テルアビブの酒類の価格は世界で第2位の高さとなった。専門家によれば、このことは、通常の商品供給のサプライチェーンがパンデミックによって混乱させられたことと関連しているという。
テルアビブに続く2位となったのはパリとシンガポール。フランスの首都は昨年は1位だった。3位となったのはスイスのチューリッヒ。トップ10には香港やニューヨーク、ジュネーブ、コペンハーゲン、ロサンゼルス、大阪がランク入りした。
一方、もっとも生活費の安い都市に関しては、シリアのダマスカスが173大都市の中で1位となった。同都市は2年連続で首位となった。シリアの首都の発展は紛争の継続によって妨げられている。
この他、もっとも生活費の安い都市のトップ10には、リビアのトリポリとウズベキスタンのタシケント、カザフスタンのアルマトゥイ、パキスタンのカラチ、インドのアフマダーバード、アルジェリアのアルジェ、アルゼンチンのブエノスアイレス、ザンビアのルサカがランク入りした。