判決によると、同社社長の近藤光被告(52)は、2015年から2018年にわたり売上の一部を除外するなどし、約4億4100万円の所得を隠し、法人税など計約1億3800万円余りを脱税した。
東京地裁は近藤被告に対し、改ざんに消極的な会計担当の妻へ執拗に改ざんを指示したとして、「脱税の意図は強かった」と指摘。そのうえで、「品質の高さにこだわった作品が高く評価され、会社全体としては大幅な黒字が続く状態だったにもかかわらず、売上の一部を除外することを繰り返した。将来に備えて資金を残したいという不安感を踏まえても刑事責任は重い」と述べた。
判決を受け、同社はホームページで文章を発表。「弊社作品を応援いただいておりますファンの皆さまをはじめ、関係者にご心配、ご迷惑をおかけしたことについて誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます」と陳謝し、また「本件を契機として、持続可能なより良い作品づくりに向けた制作環境の整備に向け、法令を遵守し、経営の適正化に一層努めて参ります」とコメントした。
同社は大ヒットを記録した漫画「鬼滅の刃」のテレビアニメシリーズ・映画制作を手掛けたことで知られる。
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