麻薬常習議員の捜査のため英国議会に警察犬を「投入」

英国議会の12ヶ所のトイレで捜査が実施され、そのうち11ヶ所でコカインなどクラスA薬物の痕跡が発見された。その際、多くの施設への入場には議会の通行証が必要となる。タイムズ紙が報じた。捜査の結果、禁止物資の発見のため下院で麻薬検知犬を投入した独自調査が行われる。
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タイムズ紙によれば、2021年に議会敷地内で2人の麻薬密売人が逮捕され、麻薬所持で13人が拘束されている。また、この数ヶ月間で複数の議員のコカインの常習使用について報告がされている。議会施設の捜査により、次のような状況が明らかとなった。クラスA薬物の痕跡は議会のトイレで発見され、その中には首相や内務大臣の執務室に近いものもあった。
報道によれば、議会でコカインなどの禁止物資の使用が明らかになった後、リンジー・ホイル下院議長は、ウェストミンスターでは麻薬調査のため警察と麻薬探知犬が参加するというもっとも深刻な方法が実施されることを明らかにした。英国の下院では以前から爆発物の発見のため警察犬が利用されている。
議会での麻薬使用に対してボリス・ジョンソン首相は、法律は誰に対しても平等であることを示すため、新たに厳格な措置を講ずるつもりでいる。タイムズ紙によれば、同首相は、違反を行った政府高官の1人を罰することで、「教訓化」するつもりでいるという。英国では、禁止物資の所持で拘束された場合、誰に対しても懲役7年が最高刑となる。
麻薬との闘いは世界中で取り組まれている。通信社「スプートニク」は以前、麻薬密売への対応の一環として、アフガニスタンの首都カブールで数千人の麻薬中毒者が治療に送られたことを報じている。
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