新型コロナウイルス

英国 オミクロン株対策難航も追加接種の効果は70〜75%

英保健安全保障庁(UKHSA)の発表によると、新型コロナウイルスのオミクロン株は、英国で12月半ばまでに優勢となる可能性がある。ウイルスの拡散率が現在のレベルにとどまった場合、英国では年末までに約100万件の感染例が検出されることになるという。
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英保健安全保障庁の声明には「計算によると、現在の傾向が続くと、12月末までに英国で100万件を超えるオミクロン株感染例が検出されるだろう」と述べられている。
同庁の指摘によれば、英国では米ファイザーおよび独バイオエヌテック社製ワクチンのほか、デルタ株と比べオミクロン株に対する防御効果が「はるかに低い」とされている英国およびスウェーデンのアストラゼネカ社製ワクチンが積極的に用いられていることにより、オミクロン株対策が難航している。
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一方、同庁はワクチンの追加接種により有効性が「大幅に向上」し、70〜75%の感染予防効果があることを強調した。
現在、英国ではオミクロン株による感染例が計1265件検出されており、このうち448件は直近24時間以内に確認された。サジド・ジャビド保健相は9日、この数字は実際にはすでに1万件に達している可能性があると指摘した
オミクロン株の感染拡大を受け、英国政府は来週から、リモートワークの推奨や室内でのマスク着用義務化、特定の公開イベントやナイトクラブ訪問時にワクチン接種証明書の提示を求めるなどコロナ規制を再び強化する。
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