新型コロナウイルス

研究者らが指定 アルコール依存症の治療薬が新型コロナに有効な可能性

パンデミックの発生当初から、アルコール依存症の治療薬「ジスルフィラム」が新型コロナウイルスに効果があるのではないかと指摘されていた。ロシアメディアのインタビューでモスクワ物理技術研究所のスタニスラフ・オスタフノフ所長が明らかにした。
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以前、米国の研究者らは、ジスルフィラムの服用が新型コロナのリスク改善に役立つことを示す研究結果を発表している。
この研究結果は、同薬でアルコール依存症を克服した人では新型コロナの感染リスクが34%低いことを示している。また、これらの患者では新型コロナの感染による死亡者は1人も確認されていない。
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オスタフノフ所長は、「新型コロナへの対応でジスルフィラムを服用する有効性は、パンデミック発生当初の数ヶ月の内に裏付けられていた。同薬はコロナウイルスのタンパク質の1つと接合し、その機能を失わせると予想された」と解説した。
また、同薬は体内のグルタチオンの量の減少を防止すると考えられている。グルタチオンは、酸化防止で重要な働きをし、新型コロナ感染時にこれが体内で不足した場合、病気の経過を悪化させる。
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