これに先立つ12月15日、ベルリン最高裁判所は、ロシア人ワジム・ソコロフ(クラシコフ)被告をグルジア人ゼリムハン・ハンゴシヴィリ氏(40)の殺害で有罪とし、無期懲役の判決を下した。終身刑を求刑した検察庁はその理由について「ロシアの政府機関から」の指示で殺人が行われたと主張している。弁護側はこれに対して証拠不十分であると主張していた。
ベアボック独外相は記者団に対し、「この、国家の指示による殺人は、今日、裁判所が判決を下したように、ドイツの法律とドイツ連邦共和国の主権に対する重大な侵害である。このため我々はロシア大使を呼び出し、ロシア大使館の職員2人がペルソナ・ノン・グラータとみなされたことを通達した」と述べた。
ハンゴシヴィリ氏は2019年8月、ベルリンのティーアガルテン公園で射殺された。容疑者とされたのはロシア国籍のワジム・ソコロフ。ドイツ側の捜査によると、ソコロフ、本名ワジム・クラシコフは自転車でハンゴシヴィリ氏に近づき、サイレンサー付きのピストル「グロック26」で殺害した。ハンゴシヴィリは即死。事件の審理は、2020年、ベルリンで開始されていた。
この件についてはドイツ側はすでに2019年12月の時点でロシア人外交官の国外追放を伴う同様の措置をとっている。
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