ロシア側が作成した条約案によると、ロシアと米国は、国外に置かれた核兵器展開のための既存インフラも廃棄しなければならない。
米国機関「軍備管理不拡散センター(Center for Arms Control and Non Proliferation)」によると、現在、米国が国外に展開する核兵器の大部分は欧州にある。同センターによると、2021年にはベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコの5つのNATO加盟国の軍事基地に100基もの米国の核兵器が保管されている。
NATOとの相互安全保障条約の素案では、ロシアとNATOが「お互いを敵とみなさない」ことの確認を提案している。条約案によると、ロシアとNATOは、お互いの領域を攻撃できる地域に中短距離ミサイルを配備しないことを約束する。また、NATOはウクライナのNATO加盟を排除することを約束し、ロシア国境のすぐそば、すなわちウクライナで軍事活動を行わないことも条約案には記載されている。
また、ロシア大統領府は、ロシアの外交官は安全保障交渉のためにいつでも中立的な第三国に向かう用意があると発言している。
スプートニクはこれまでに、バイデン米大統領がロシアとNATOメンバーの会談を提案したことに東欧のNATO加盟国が激しい不満と批判をあらわにしたと伝えた。
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