研究チームは1979年から2019年までの気候データを分析。熱波の発生頻度が1980年代から7倍になったことが判明した。2010年代には5月から9月の温暖時期の153日中、143日が猛暑日だった。熱波の集中度も17%上昇し、地理的範囲も46%広がった。
猛暑が壊滅的な干ばつや森林火災を誘発することは知られているが、世界各地で同時に熱波が発生すれば、驚異的状況が大幅に強まる可能性がある。2019年と2020年の例では、このような状況下で世界の農産物収穫量は4%減少することが示されている。
異常な暑さの原因は気候変動により地球平均気温が全体的に上昇したことにある。この100年間で地球の平均気温は1度上昇し、しかも上昇の3分の2は1975年以降に集中している。
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