研究チームは、中国の1980年から2010年の肉生産は433%増加し、1500万トンから8000万トンに増えたことを指摘。人口増加はこの増加の原因のごく一部であり、増加6500万トンのうち6000万トンの増加は食生活の変化によるところが大きいという。同期間のアンモニア排出量は倍増しており、そのうち63%は肉消費量が増えたことに起因する。
これらデータをもとに研究チームは、中国の死亡数の5%(2010年では183万人)大気中の固形粒子であり、その元となるのは畜産であることを導きだした。この研究により、中国人の食事が肉中心でなければ、農業部門の排出量は減り、全国民の健康に対する大気汚染の悪影響も減っていたことが確認された。この場合、アンモニア排出量は2.1テラグラム削減し、7万4805人の死を回避できた可能性があるとしている。
今年9月、環境学者らも同じく、高所得国に肉生産の削減を呼びかけた。世界の温室効果ガス排出量の14.5%は畜産企業が生み出しているからである。
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