先にロシアは米国、およびNATOとの条約案を公開した。この条約案には欧州における相互の安全保障に関する条項が盛り込まれている。この中でロシア側は、相互に到達可能な領域内に中距離・短距離ミサイルを設置しないことや、旧ソ連圏を含む地域にNATOが東進しないことを記した。
グルシコ外務次官はYouTubeチャンネル「ソロヴィヨフ・ライフ」の生中継に出演した中で、次のように発言した。
我々の提案、それを明確にしておきたいが、我々は対話する用意があるということである。軍事的対立のシナリオ、あるいは軍事技術の対立シナリオをある種の政治的プロセスへと転換し、欧州安全保障協力機構(OSCE)、ユーロアトランティック、ユーラシアの空間における全ての国の軍事的安全保障を強化させる必要がある。仮にそうならない場合、我々はすでに示した通り、脅威をもたらす体制へと同様に移行する。しかしその時になって、なぜ我々がそうした決定を下したのか、なぜ我々がそうしたシステムを設置したのかを問いただしても遅いのだ。
この点についてロシア側は計画案の中で極めて誠実、明確に記したという。
グルシコ外務次官によると、西側にロシア側の懸念を真摯に検討させるためにも一石を投じる必要があったとコメントした。
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