ウィーン大学のクリストフ・フェルター氏は実験で、訓練されたボーダー・コリー14匹に画面上で3次元アニメーションのボールが動く様子を見させた。そのボールは、ほとんどの場合では物理法則に従って動くが、時々その法則を破る動きを見せるというものだった。
フェルター氏は実験で、犬の動きを観察した。画面上でボールが別のボールに衝突することなく勝手に動き出すと、犬たちはボールをじっと見つめ、瞳孔が開き、困惑と驚きの表情を浮かべることが分かった。
研究者らは、「これが学習の原点だ。周囲で起きている事に期待を膨らませ、物体の物理的な振る舞いを見て、それが原則どおりに動くかどうかを観察する。そして、予期せぬことが起きた時には注意を向け、何が起きているのか考えようとするのだ」と説明している。
研究者らによると、生後6ヶ月以上の乳児とチンパンジーも全く同じ反応を示すという。
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