2位にはミハイル・コリヤダ(26)がFSでは1位のコンドラチュクより多い、189.44点、総合で283・70点が占め、3位は2020年世界ジュニア選手権チャンピオンのアンドレイ・モザリョフ(18)がFS187.30点、総合287.28点で入った。
昨日のSPでほぼ完ぺきな滑りを見せたエフゲニー・セメネンコ(18)のFSは最初の4回転でまさかの転倒。176.25点にとどまり、274.28点で4位。悔しさをかみしめた。
コンドラチュクは昨シーズン、初めて出場したロシア選手権で銅。コンドラチュクはFSは映画音楽「ジーザス・クライスト=スーパースター」にのって、磔にかけられるまでのイエスの苦悩を熱く、見事に演じきった。演技終了とともに会場は総立ちで割れるような拍手を送り、若い選手の勝利を確信した。コンドラチュクのFSは186.60点。総合で284.37点を獲得し、首位に出たマルクは感涙を必死でこらえていた。この瞬間、コメンテーターはロシアに若い、新しい星が誕生したと断言した。
終了後の記者会見で本人は、「まだ優勝したことが信じられない。前夜、緊張しないよう、いいスケーティングで楽しもう、観客を楽しませることを考えようとした」と語っている。