スペインの教会 キリスト降誕場面に溶岩を使用

スペイン領のラ・パルマ島で今年9月、クンブレビエハ火山が噴火した。それ以降、火山は溶岩流を噴出し続け、周辺地域に甚大な被害をもたらした。そんな中、この苦しい状況でも住民にクリスマスを楽しんでもらおうと、火山にほど近い教会では、溶岩を使ったキリストの降誕場面が作成された。
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このユニークなアイデアを思い付いたのは、スペイン国立地理研究所の火山学者、ルーベン・ロペスさん。ロペスさんは火山の北西部に位置する町、タフヤの教会のドミンゴ・ゲーラ神父と協力し、溶岩と火山灰を使ってキリストの降誕場面を再現した。
キリストの入るゆりかごは、真っ黒な溶岩の上に置かれている。
この教会は火山に一番近い教会で、火山からわずか約3キロメートルの場所に位置するという。ロペスさんは「人々は火山の被害に遭いとても悲しんでいる。このような場所でクリスマスの精神を伝える活動がしたかった」と語った
クンブレビエハ火山は9月19日に噴火。この影響で2000棟以上の家屋が溶岩流に飲み込まれ、数千人の住民が避難を余儀なくされた。
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