新型コロナウイルス

英国の研究者:「オミクロン株」は他の変異種よりゆっくりと肺で増殖するが、深刻な問題が残る

英国のケンブリッジ免疫学・感染症治療研究所の研究者らは、研究の過程で、新型コロナウイルス「オミクロン株」は人間の肺にゆっくりと悪影響を及ぼすが、身体の免疫防御をうまく「回避」することを発見した。スカイニュースが報じた。
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研究者らは、「観察により、オミクロン株は免疫を回避するという特徴をもつが、増殖力と病原性は弱いことが判明した」と指摘した。
報道によれば、言い換えると、新しいコロナウイルスの変異種のタンパク質での突然変異が、オミクロン株が抗体を回避するのを強力に援助するが、同時に、同株が肺で増殖する速度を遅らせ、症状を軽症化させるということを研究データは示している。また、研究を指導したラヴィ・グプタ教授は、オミクロン株は急速に感染が広がることから深刻な問題をもたらすと考えている。
スカイニュースによれば、英国におけるオミクロン株の急速な拡大は、政府にクリスマス以降に厳しい規制導入を発表させることになった。また、12月18日、すでにロンドン市長は、首都でオミクロン株の感染拡大が急速に広がり、入院患者が急増したことから、非常事態を宣言している。
新型コロナウイルス
オミクロン株とデルタ株に同時感染する3つの条件
通信社「スプートニク」は以前、ロシア製ワクチン「スプートニク」がオミクロン株に対する高いウイルス中和作用を示し、病気の重症化と入院を高いレベルで予防することを研究結果が示していると報じている。
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