NATO当局者は「ストルテンベルグ事務局長は、ロシアNATO理事会の議長として、2022年1月12日に理事会の会合を召集すると決定した。我々はこの会合についてロシア政府と連絡を取っている」と明らかにした。
その際、「ロシアとの協議は互恵主義に基づいた上で行われ、ロシアの行動に関するNATOの懸念を考慮し、欧州安全保障の主要原則や基本文書に基づいて、NATOの欧州加盟国と調整して行われる」というNATOの立場を説明した。
先に、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ロシアがロシアNATO理事会召集にまつわる提案を受け、実際面で検討されていると述べた。ザハロワ報道官は、ロシアは安全保障についてNATOと直接対話する構えだと指摘した。
ウクライナ問題に絡んだ欧州の安全保障問題に関連し17日、ロシアは米国との協定案およびNATOとの合意案をまとめ、発表した。文書には欧州における相互の安全を保証すること、双方に到達可能な地域に短距離・中距離核戦力を配備しないこと、またNATOが旧ソ連の共和国を加盟させることで東方へ拡大するのをやめることなどが盛り込まれている。
ロシアのセルゲイ・リャプコフ外務次官は、リアノーボスチ通信に対し、この安全保障に関するロシアの要求に米国およびNATOが回答しなかった場合、両者の対立は新たな段階に移行する可能性があると指摘している。
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