同副社長は記者会見の席で、「おそらく原油需要は2022年末までにパンデミック前の数値に戻ることになるが、2つの障害に見舞われる可能性がある。第1に、私たちは悪名高い『オミクロン株』への対処を知らず、この変異種がどれほど危険であるか理解していない。感染力が強いということだけはすでにみんなが理解している。第2は、ロックダウンが必要になるようなコロナウイルスの新しい変異種が現れるかどうかだ。ご存じのようにロックダウンは消費の低迷をもたらす」と語った。
フェドゥン副社長によれば、いずれにしても2022年の原油相場は1バレル60ドル(約6820円)を下回ることはなく、おそらく、高騰する可能性さえあるという。同氏によれば、ルクオイル社にとってはこれは丁度いい価格と言え、同社がフリーキャッシュフローをもち、国に対しても、またサプライヤーに対しても、全責任を完全に果たすことができるという。
フェドゥン副社長は、「輸出国の原油採掘に関しては、OPECプラスの決定に沿って増加される。しかし、多くは『オミクロン株』が今後どうなるかにかかっている」と強調した。
通信社「スプートニク」は以前、この数年の化石燃料への投資不足に起因した世界的な不安定性を世界に警告し、グリーンエネルギーへ早急に移行するという発想は、非現実的なシナリオによって構成されていると強調したサウジアラムコ社代表の考えを紹介している。
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