環球時報は「中国のシンクタンクのモニタリングデータによると、米軍は過去1年間に近距離空中偵察、空母群演習、潜水艦活動など、中国周辺で極めて集中的な作戦を行っている」と報じた。中国の軍事専門家らは、これらすべての活動が南シナ海や台湾海峡を含む中国の隣接地域における同国の安全にハイレベルな脅威とリスクをもたらしているとの見方を示しているという。
アナリストらは、米国のバイデン大統領が対中国などで国防予算の増加を定めた2022会計年度の国防権限法案に署名したのを背景に、「中国を視野に入れた」米国の軍事活動はさらに増大すると予測している。また記事では、これを受けて、中国も「自国の防衛構造を強化し、軍の戦闘準備態勢を強化することによって」国家主権と領土保全を守るための努力を継続するべきだと強調されている。
環球時報によると、中国は特に、近距離偵察や米軍艦の台湾海峡通過、戦略的抑止作戦やいわゆる航行の自由を隠れ蓑にした作戦、戦場をつくる活動など、南シナ海における米国の作戦の強化を懸念している。