カザフスタンでの大規模な抗議活動

キルギスの平和維持軍がカザフスタンに到着=露国防省

ロシア航空宇宙軍の軍用機がアルマトイに到着し、集団安全保障条約の枠組みで派兵が決定されたキルギス軍の兵士らを輸送した。ロシア連邦国防省が発表した。
この記事をSputnikで読む
キルギス軍の兵士らがロシア連邦航空宇宙軍の軍用機で輸送された。キルギス兵らはロシア航空宇宙軍のIl-76機でカントを出発し、カザフスタンのアルマトイに到着した。キルギス兵らは情勢安定を目的に短期間の日程で任務にあたる。
西側は露国境の情勢を不安定化するため全力を尽くす=露共産党党首
カザフスタンでは天然ガスの価格が2倍に引き上げられた。これを理由に年明け以降、西部の産油地域であるマンギスタウ州では住民が抗議集会を開始し、この動きはその他の都市にも拡大した。南東部の旧都アルマトイでは4日早朝から5日深夜まで治安部隊と抗議行動の参加者が衝突、警察はスタングレネードや催涙ガスを使用した。この混乱を受けて国内全土で非常事態宣言が発令され、対テロ作戦が開始された。
5日早朝、カシムジョマルト・トカエフ大統領は内閣を総辞職し、ヌルスルタン・ナザルバエフ初代大統領に代わって安全保障会議議長に就任した。その初会合で同大統領は、カザフスタンの主権が崩壊の危機に瀕していると評価し、「テロの脅威を克服するため」集団安全保障条約機構(CSTO)に派兵を要請したことを明らかにした。この要請を受けてCSTO理事会は、カザフスタンに平和維持軍の派遣を決定した。
カザフスタンでは国外から侵入したテロリストが抵抗を続けており、トカエフ大統領は投降しないテロリストについてはせん滅すると警告している。
関連ニュース
習近平国家主席 カザフスタン大統領への支持を表明
カザフスタン 液化ガスの大規模販売業者に対し捜査開始
コメント