エチオピア軍が反乱軍の難民キャンプにドローン攻撃、56人を殺害

内戦が続く東アフリカのエチオピアでは、政府軍とティグライ人民解放戦線(TPLF)の間で戦闘が続いている。TPLFは政府軍による難民キャンプへのドローン攻撃により56人の民間人が死亡したと表明した。
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TPLFはエチオピア北部のティグライ州にある国内難民用キャンプに空爆が行われたと発表した。ティグライ州はTPLFが実効支配している。TPLF側がツイッターへの投稿で記したところによると、エチオピア軍による「非人道的な攻撃」の結果、56人の民間人が死亡したという。
2021年12月末、TPLFはティグライ州外で占領していた地域から撤退し、エピオチア北部に部隊を終結させると表明していた。エチオピア北部は2020年11月以降、武力衝突の中心となっている。エチオピア政府は国内の政治生活においてTPLFが過去30年間にわたって支配的な立場にあり、軍事基地に攻撃を仕掛けたとして非難し、隣国エリトリアの支援を受けてティグライ州への攻撃作戦を開始し、内戦へと発展した。2021年春にエチオピア政府はエリトリア軍がティグライ州から部隊を撤退させると発表していたものの、その後も政府軍と反乱軍の間では戦闘行為が続いており、国内全域で非常事態宣言が発令されている。
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