同氏は、ガスプロムはもちろん、長期契約に基づき欧州へのガス供給を継続するとしたうえで、スポット取引で販売されたガスや最小契約量を超える分は確かに減少する可能性があると指摘した。一方で、パイプラインで中国に供給されるガスは、LNG(液化天然ガス)の追加量であり、中国が購入せず、欧州を含めた他の買い手も入手可能となるという。欧州市場のガス不足の可能性については、今後5-10年の問題であり、「シベリアの力2」の稼働後は、欧州のガス需要は縮小し始めるだろうと同氏はまとめた。