ガーディアンは「外交観測筋の中で、今週の危機解決に関する迅速な取り決めに期待している人は少なく、その反対に、完全な失敗に終わる可能性がある」と報じた。
一方、同紙は、ロシアと西側には、NATOの東方拡大とウクライナのNATO加盟の問題について妥協する可能性がまだ残っていると指摘している。
一方、同紙は、ロシアと西側には、NATOの東方拡大とウクライナのNATO加盟の問題について妥協する可能性がまだ残っていると指摘している。
バイデン米政権とNATOのストルテンベルグ事務総長は、「ウクライナのNATO加盟を認めないように求めるロシアの要求に応じる可能性」を除外した。ガーディアンは、ウクライナは将来的にNATOに加盟すると言えるかもしれないが、そのために克服しなければならない多くの障害があることを考慮すると、そのプロセスは長引くだろうと報じている。
ガーディアンによると、米ニューヨーク大学の政治学者、ラジャン・メノン氏は、協議では欧州における軍事演習、ミサイル、部隊の制限などについて合意する可能性があるとの見方を示している。
同氏はまた、ロシアは「近い将来にウクライナがNATOに加盟することはない」という約束や、「ウクライナに攻撃兵器(戦闘機、ミサイル、米国の基地)を配備しないという保証」を得ることができるが、「ロシア側がこれを書面に残すことを主張するかどうか? これが最も難しい」と強調した。
さらにメノン氏は「現在の政治的現実を考慮した場合、私は取り決めがなされると確信しているのだろうか?ノーだ。完全にノーだ。これは非常に、非常にリスクを伴う」と述べた。
ロシアのリャプコフ外務次官は9日、翌10日に予定されている米国との協議を前にジュネーブで9日に行われた会談について、困難なものだったが実務的だったと指摘した。同氏は記者団に「明日は時間を無駄に費やすことにはならないと思う」と述べた。
報道によると、ジュネーブで10日に露米間の戦略対話が行われ、12日にはブリュッセルでロシアNATO理事会が開催され、13日にはウィーンでロシアとOSCEの会合が開かれる。
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